新虹日報

ナナプラザのレインボーグループの話題が中心。ゴーゴーバーの嬢報などを不定期でお届けします!

 
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友だちになった嬢

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金曜の夜。いつもなら明るい気分になれるのに、その日のオレはやたらとむしゃくしゃしていた。会社では上司に延々と怒鳴り散らされ、客先からはクレームをつけられ、散々な一日だった。

オレはタイの首都バンコクに住むしがない現地採用。駐在員のような立派な社用車があるわけでもなく、運転手がいるわけでもなく、自分の車すら持っていなかった。高架鉄道(BTS)にふらふらと乗り、一日の勤労でテカテカになった油ぎった面を処理する精神的余裕もなく、汗臭い体臭を車内に撒き散らし、降り立ったのは今夜もナナ駅だった。

自分がやるべきことは決まっていた。ゴーゴー狂いの輩たちに「虹2の1軍クリーンアップ」などとネットで評価されている嬢を唐突に呼び、話し、あわよくば連れ出そうと企んでいた。

レインボー2の目立たない席に腰を下ろし、ビールを注文すると、目当ての嬢はオレの目の前で踊っていた。面識はまったくなかったがさっそく呼ぶと、ステージを下りてオレの席にやってきた。チューレンはメイ、歳は24だという。茶髪巻き髪のギャル系。クリーンアップといわれるだけのことはあり、人気嬢のオーラを振り撒いている。オレの好みに間違いないが、彼女を振り向かせるには容姿も経済力も不十分すぎた。そんなことは自分自身が一番よく知っている。

メイはイサーン(東北部)のルーイ県出身で、今はラチャダーのアパートに同僚と住んでいるのだとか。ルーイが生み出したヒーローであるアサニーワサンについて語ると、メイは大喜びした。幾多の日本人客と擬似恋愛を繰り返してきたのだろう。予想以上に日本語が上手だ。立ち振る舞いもスレているが妙な包容力があり、天真爛漫とした笑顔は終始途切れず、われわれの会話は自然と弾んだ。

「アナタはなんでいつもひとりで飲んでるの?」

「友だちがいないからだ」

「寂しくないの?」

たくさんの友だちと夜な夜なディスコに繰り出しているおまえなんかにオレの気持ちは分からないだろうと思いつつも、メイを前にしたオレは自分でも不思議なくらい正直だった。素直に彼女の質問に答えていた。

「うん、実は寂しい時もある。でも、こんな性格だから友だちを作るのが苦手なんだ」

「じゃあ、私が七助のプーアン(友だち)になってあげるね」

メイのダンスの順番が回ってきたタイミングで、お互いの電話番号を交換し、オレは店を出た。あんな言葉には騙されない、いつもああやって客たちを振り向かせ、金を毟り取り、恋心を吸い取り、骨抜きにしているんだ。被害妄想を勝手に膨らませたオレは、メイの電話番号を突発的に削除していた。

その後、レインボー1に移動してだらだらと飲んでいると、電話が鳴った。メイからだった。

「これからみんなでディスコに行くから、七助も来なよ」

騙されたと思うことにして、指定されたディスコに行ってみると、数人のレインボー嬢と日本人男性が集まっていた。メイは律儀に全員をオレに紹介し、顔をつないでくれた。嬢らはみな優しく、男らはみなフレンドリーだった。

メイはオレだけに支払いを求めるわけでもなく、かと言って放置するわけでもなく、楽しそうに酔い、踊っていた。たばこと酒と香水が交じり合った、性欲を掻き立てる匂いを放っていたが、彼女の体に手を触れるのはなぜか気が引けた。それでも、オレは楽しい気分に浸っていた。酔った勢いで、スヌープやドレーの慣れ親しんだフローに身を委ね、下手なダンスを披露したりもした。

帰り際、酔っ払ったメイはオレにこう言って、女友だちとタクシーに乗り込み、去っていった。

「メイは七助のプーアンだからHはなしね。バイバイ」

何言ってるんだメイ、Hなんか要るわけないじゃないか、ありがとう。オレはそう言い返したかったが、彼女はもうその場にいなかった。

いつまで続くかはもちろん分からないが、オレにレインボー嬢の友だち、それもとびきりかわいい友だちができた瞬間だった。

明日の夜はまた店に行ってメイと話してみよう、土曜の夜だから忙しいか……もう会社で上司に怒鳴られたことなどすっかり忘れていた。
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ペイバー代を払った嬢

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「ここで大火災が発生したら、俺は間違いなく逃げ遅れて死ぬだろうな……」

そんなことを考えながら、今宵もコの字型のナナプラザで飲んでいた。まともなタイ人からは掃き溜めのような扱いを受けているナナプラザだが、俺にはこの掃き溜め感が心地よい。ただし、堅気のタイ人女性に「ナナプラザによく飲みに行く」などとは絶対に言ってはならない。貴兄がたとえ男前だとしても、そんなことを言った瞬間、彼氏候補からは除外されることになるだろう。

レインボー某店でひとり寂しくグラスを傾ける俺。友だちなんていやしない。レインボーの嬢はスレている、ヤリ代をまけてくれない、ロングを拒否する……貧乏な俺にはそんな批判は関係なかった。ペイバーなどめったにしないのだから。派手なビッチがステージでゆらゆらと踊るのを眺めながら飲むだけで十分だった。

貧乏暇なし。しかも、容姿が優れているわけでもなく、タイ語が上手なわけでもなく、社交的なわけでもない。そんな俺がもてるはずもないのだが、どこの世界にも変わり者はいる。

今夜も馴染みのプー(20)が話しかけてきた。ゴーゴー嬢おきまりのイサーン(東北部)出身。バンコク近郊の工場で働いていたが、給料が安すぎるのでゴーゴー業界に転職したという。「高校生の妹に私と同じ仕事をしてほしくないから、自分が頑張るしかない」。よく聞く話だ。

「ねえ、七助、ドリンクおごってよ」

「は? そんな金あるわけないだろ。どっかいけよ」

「キーニャオ!」

舌打ちしてどこかに行ってしまったが、次のダンスタイムが終わると、またやって来た。

「ドリンクおごってくれないなら、ペイバーしてよ」

「おいおい、ふざけんなよ。オレはひとりでゆっくり飲みたいんだ」

「わかった、じゃあ自分でペイバー代払って着替えてくるから待ってて!」

アホかと思い黙殺したが、しばらくすると本当に私服姿で戻ってきた。さすがに断る理由はない。その夜はプーとラチャダーのディスコでウイスキーを飲み、ホイクワン市場の食堂でタイ飯を食い、自宅に連れ帰った。娼婦とただでヤッたところで何の自慢にもならないが、金も請求されなかった。貧乏な俺にはただありがたかった。

翌朝。自分は会社に出勤しなければならないが、彼女は深い眠りについている。昨夜からの一連の流れもあり、無理矢理たたき起こすのも気が引けた。エアコンを切って電気を消し、部屋の鍵を掛けてポストに入れておくよう言い残し、家を出た。

ゴーゴー嬢を信用するのは愚かである。エアコンはちゃんと切ってくれただろうか、下手したら何か盗まれているかもしれない、鍵だけは掛けてくれていると良いのだが……。不安が募った俺は仕事が終わり次第、コンビニでビールを買い、自宅に直帰した。

彼女は俺が言い残したことを忠実に実行していた。それどころか、部屋は掃除され、たまっていた洗濯物まで干されていた。

やれやれ……一息ついて缶ビールを喉に流し込んだが、いつになくほろ苦かった。その夜は彼女のことが頭から離れなかった。

明日はプーに一杯おごってあげよう――。
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プロフィール

新羽七助

Author:新羽七助
バンコク在住。ナナ商科大学卒業。ゴーゴーバージャーナリストとして暗躍している。ナナプラザのレインボーグループを中心に、ゴーゴー突入回数は2,000回以上。今はパタヤにハマりつつある。
特技:ゴーゴーバーおよび嬢の分析
趣味:シーメー、飲酒、読書
好きな食べ物:シースー、メンラー、タイスキ(MK)
好きな飲み物:ルービー
好きな言葉:不撓不屈
女性の好み:混血ギャル!

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